訪問看護ステーションで働く”メリット・デメリット”

訪問看護ステーションへの転職や就職を考えた際、働く上でのメリットとデメリットが気になりませんか??

仕事内容はその名の通りなので分かりやすいと思いますが、「自分に向いているかどうか」や「望んでいる働き方かどうか」などはメリット・デメリットを知ることでより明確になってくると思います。

そこで、今回は訪問看護ステーションで働くメリットとデメリットについてお話ししていこうと思います。

それでは最後までお付き合いください!!

訪問看護ステーションで働くメリット

まずは訪問看護ステーションで働くメリットについてお話ししていきます。

①利用者の生活に寄り添った看護・リハビリを提供できる

訪問看護の魅力は、利用者一人ひとりの生活に寄り添って看護やリハビリを提供出来るところです。

病院では数か月間で心身機能の治療や生活能力の回復などを進めていくため、医療者のペースとなることが多いです。ただ、訪問看護では病院のような決まりが特にないため、利用者の意思を優先し、利用者に寄り添い、かつ、自分のやりたい方法で関わっていくことが出来ます

また、利用者のみならず、家族との距離も近く、その家庭全体をサポートすることが出来ます。長い期間を近くで支えることができ、医療的ケアだけでなく心のケアを行えることも訪問看護の魅力です。

②給与が上がる可能性あり

訪問看護ステーションの多くは基本給を高く設定しており、インセンティブ(歩合)制度を取り入れています。その為、運営状況・業績が安定している訪問看護ステーションほど給与が高くなる傾向にあります。

看護師】の場合は、病院での夜勤手当や休日出勤手当がなくなる為、それほど変化が無い可能性もあります。ただ、1日6~8件程度訪問しインセンティブを得るなど、頑張り次第では給与を上げることが可能です。

理学療法士等】の場合は、病院などと比較して基本給に大きな差がある為、転職したことでほとんどの人が給与を上げている傾向にあります。理学療法士等も看護師同様に、1日6~8件程度訪問してインセンティブを得ることでさらに給与UPが見込まれます。

病院などと比較し給与が上がる可能性はありますが、必ずしもそうなるとは限りません。給与に直結する事項については事前に確認し、情報収集しておくことをお勧めします。

③夜勤が無い

病院は24時間365日稼働しているため看護師であれば夜勤が付きものですが、訪問看護ステーションでは基本的に日中の訪問でケアを行うため夜勤がありません

ただし、オンコール体制を整えている事業所においてオンコールを担当する場合は月に数回の夜間待機がありますので事前に確認しておきましょう。

夜勤のある病院勤務は体力的に大変だという方や、育児や介護などで夜勤が難しいという方にはおすすめです。

④土日祝が休み

基本的に土日祝日をお休みにしている訪問看護ステーションは多いです。ただ、土日祝日に訪問希望がある利用者もいらっしゃるため、土日祝日に出勤する場合もあります。勤務形態については事前に確認しておくことをお勧めします。

⑤勤務日数・時間の融通が利きやすい

半日の時短勤務や週3日勤務など、時間や曜日を絞り、非常勤として受け入れをしている訪問看護ステーションは多くあります

育児や介護などでフルタイム勤務が難しい方、土日祝日は休みたいという方、ダブルワークをしている方などにとっては最適な働き方です。

訪問看護ステーションで働くデメリット

次に訪問看護ステーションで働くデメリットについてお話ししていきます。

①研修体制が整っていない

ここ最近で訪問看護ステーションは急増し、全国で約1万2千もの事業所が存在しています。その中でも小規模の事業所や立ち上げてから間もない事業所では、研修・教育体制を整える段階まで至っていないケースが多いです。もちろん、中には研修・教育体制をしっかりと整え、不安なく業務に取り組める環境を作っている事業所もあるので、事前に確認しておきましょう。

また、ある程度の病院勤務経験や訪問看護経験がある場合、即戦力として期待され、研修等が短期間で簡単に終わってしまうケースも多々あります。研修等を通して不安なく仕事を行えるようにしたいのであれば、事前に研修体制とその実績を確認しておくことをお勧めします。

②1人体制

基本的に訪問は1人体制で行われます。訪問先では自分自身の判断で対処を求められることがほとんどであり、経験や技術を必要とされる場面に遭遇する可能性は大いにあります。

病院等とは異なり、近くに先生や先輩が居ないため不安に思う人が多いのは事実です。ただ、1人体制だからといって誰にも聞けないということはなく、その場で所長など管理職へ相談し、判断を仰ぐことは出来ます。

私自身、病院勤務経験が無かったので、いきなり訪問看護に挑戦することに不安はありましたが、働いていく中でその不安はいつの間にか消えていました。どうしても不安が強い場合は、研修体制がしっかりと整えられている訪問看護ステーションをお勧めします。

③オンコール対応

24時間対応体制を整えている訪問看護ステーションではオンコール対応があります。担当するか否かはそれぞれの事業所の体制により変わってきます。全員で担当を回す事業所もあれば、希望者のみの事業所や管理者だけが担当する事業所もあります。人員体制については事前に確認しておくことをお勧めします。

また、オンコール対応の翌日も通常勤務の場合が多いので、体力的に難しいと感じる方や、夜間の緊急対応について家族の協力が得られない場合は避けた方が良いかと思います。

④利用者宅への移動

病院等とは異なり、訪問看護では移動が多いという特徴があります。

事業所が所在する地域によっては訪問エリアが広い場合があり、訪問先への移動に長時間を要することがあります。バイクや車での移動であれば多少距離があっても問題ないですが、自転車で遠距離は体力的にとても大変です。

また、距離以外でも天候に左右されるのが大変なところです。基本的に台風や積雪時を除いて悪天候でも訪問は行われます。例えば雨天時では、雨具の着脱などで準備に時間が掛かる、歩道は傘を差す人が溢れる、車道は車が渋滞しているなど、晴れている日より移動時間を要するため忙しくなる傾向にあります。焦らず訪問を行うためにも訪問間隔はゆとりをもって設定しておくと良いでしょう。

都市部では移動距離が短いため自転車移動を中心としている事業所が多いです。しかし、前述した通りバイクや車での訪問を取り入れている事業所も多くあります。バイクや車は自転車と比較しても移動時間短縮が可能で、長距離移動にも向いています。ただ、通勤退勤時間帯や雨天時、交通事故などで渋滞が発生すると時間通りの訪問が難しくなるデメリットがあるので注意しておきましょう。

⑤給与が下がる可能性あり

看護師】の場合、基本的に夜勤や土日祝日の出勤がないため、夜勤手当や休日出勤手当が付かず、給与が下がる可能性があります。

訪問看護ステーションで働く際に求められる経験と技術

訪問看護ステーションで働くとなった際に求められる経験やスキルについてお話しします。

求められる経験

看護師・理学療法士等ともに一般的に3~5年以上の病院勤務経験が求められる場合が多いです。

訪問看護の現場ではひとりで様々なことを判断し、対応していかなければならないため、多くの臨床経験を積んでおくことが求められます。経験が浅い場合、ケア内容の選択や病状予測、本人含め家族への対応、他職種連携など、難しく感じる部分が多々生じてくるでしょう。

ただ、臨床経験が浅い場合でも、入職後数カ月~半年程は同行訪問を行い、知識や技術を学習する期間は得られます。また、1人で訪問を行うことになっても、自分で判断が出来ない事柄については都度所長など管理職へ連絡し、判断を仰ぐことは可能です。

求められる能力

どのような疾患に対しても対応出来るように看護・リハビリの技術を得ておくことを前提として、訪問看護の現場では、迅速かつ丁寧にケア行える能力が求められます

病院等とは異なり、在宅には医療設備が整っていないため、どのような環境でも対応出来る能力(判断力や行動力など)が必要となります。

また、ケアの必要性等を説明する場合や、利用者や家族との関わりなど、コミュニケーション力も必要となります。

そして、医師やケアマネジャーなどの関係各所と上手く連携する力も求められます。

求められる能力がとても多いように感じますが、これらは現場で経験を積むことで徐々に身に付いていきますのでご安心ください!!

訪問看護に向いている人とそうでない人

ここでは訪問看護に向いている人とそうでない人について、個人的な意見でお話ししていきます。

向いている人とは

訪問看護ではその場での判断力や行動力、高いケア能力など様々な能力が求められます。

例えば、短時間で効率良くケアが出来る人、丁寧な対応が出来る人、傾聴力があり相手に合わせた対応が出来る人、リスクを予測して事前に対応出来る人、臨機応変な対応が出来る人などは向いていると思います。

これらの能力については現場で経験を積むことで徐々に身に付いてきますので、当てはまらないからといって向いていないということでは決してありません。

向いていない人とは

綺麗好きな人(潔癖症な人)は訪問看護には向いていないと言われています。もちろん綺麗な自宅もありますが、すべての利用者宅がそうとは限りません。ペットを飼育していたり、足の踏み場が無いほど散らかっているなど、利用者により自宅環境は様々ですので、綺麗好きな方は心して業務に当たってください。

おわりに

今回は訪問看護ステーションで働くメリットとデメリットについてお話ししました。どこで働くにしてもメリットとデメリットはありますし、向き不向きもあると思います。ただ、実際にやってみないと分からないことの方が多いと思うので、少しでも興味があれば挑戦してみるのは良いかと思います。

ここでは出来るだけ簡潔に、大切な部分を抜粋して書いています。この記事に書いてあることが全てではないので、別の記事も合わせて読んでいただけるとより理解が深まると思います。

それでは今回はここまでです!!これからも皆さんの力になれる情報を発信していきますので引き続きよろしくお願いいたします。