訪問看護指示書とは ~交付の流れと種類~

訪問看護サービスを提供するには「主治医からの訪問看護指示書」が必要になります。

そこで今回の記事では、「訪問看護指示書とは何か」「どのような流れで交付されるのか」「どのような種類があるのか」など、訪問看護指示書について詳しく説明していこうと思います。

それでは早速説明をしていきます!!

訪問看護指示書とは

訪問看護の利用対象者は、その主治医が訪問看護の必要性を認めた者に限られます。訪問看護指示書の内容・期間に従い訪問看護サービスの提供を行う為、サービスを開始する際には「主治医からの訪問看護指示書」の交付が不可欠となります。

※複数の訪問看護ステーションから訪問を行う際は、各訪問看護ステーションへ訪問看護指示書の交付が必要となり、訪問看護指示書を交付する主治医は原則1人となっています。

有効期間

介護保険、医療保険どちらも共通で、通常、月に1回交付され、その有効期間は1ヵ月~6ヵ月です。

※有効期間が異なる指示書もある為、以下で詳しく説明していきます。

種類

通常の訪問看護指示書以外にもいくつか指示書が存在するため、以下に説明していきます。

訪問看護指示書

訪問看護指示書は、介護保険・医療保険どちらの保険制度を使用して訪問看護サービスを受ける際にも必要な指示書です。有効期間は1ヵ月~6ヵ月です。

有効期間の到来ごとに、利用者が訪問看護の継続を希望する場合は訪問看護ステーションから主治医に交付を依頼します。主治医は、利用者の診療結果と訪問看護事業所から提出された訪問看護計画書・報告書をもとに、訪問看護の必要性の有無を判断します。

医療保険の場合

  • 医療保険の適用の対象となる訪問看護は、週3回までの利用が可能となります。
  • 別表7(厚生労働大臣が認める疾病)、別表8(厚生労働大臣が定める状態)に該当する場合、1日複数回、週3日以上の訪問が可能となります。

介護保険の場合

  • 介護保険の適用の対象となる訪問看護は、ケアプランに従い訪問回数を決定します。
  • ケアプランに定められている場合、週何回でも利用は可能ですが、支給限度額を超える場合は自費となります。
  • リハビリ職種の訪問については、週120分(20分×6回)までであれば利用が可能となります。

特別訪問看護指示書

特別訪問看護指示書は、退院直後に頻回な医療的ケアが必要な利用者や、在宅において急に容体が悪化した利用者へ頻回な訪問看護が必要な場合などに、主治医より交付されます。

※特別訪問看護指示書のみでは訪問看護サービスの提供は行えず、通常の訪問看護指示書が交付されていることが必須となります。

条件

  • 週4日以上の訪問が条件となり、1日複数回、連日の訪問が可能となります。
  • 指示期間は最長14日間までで、月を跨ぐ場合は連続して2回(28日間)の交付が可能となります。
    • 例) 1月1日発行の場合、1月14日までの14日間。
    • 例) 1月20日発行の場合、2月3日までの14日間。2月4日に続けて発行することで2月18日までの合計28日間。
  • 交付は原則月1回ですが、例外として気管カニューレを使用している状態や真皮を超える褥瘡の状態にある者は月2回まで交付可能となります。
  • 介護保険適用の利用者の場合、当該期間のみ医療保険による訪問看護に切り替わります。

精神科訪問看護指示書

精神疾患を有する利用者に訪問する際に必要となる指示書です。書式や指示期間等は基本的に訪問看護指示書と同様になります。

交付する主治医は精神科を標榜する保険医療機関において精神科を担当する医師に限ります。

条件

  • 医療保険同様に週3回までの訪問が可能となります。
  • 退院時、退院する病院の主治医より指示書の発行が行われる場合、交付日より3ヵ月間の複数回訪問を可能にすることもできます。
  • 自立支援医療(精神通院医療)での介入も可能です。

精神科特別訪問看護指示書

精神疾患を有する利用者に対し退院直後に頻回なケアが必要な場合や、在宅において急に容体が悪化した利用者へ頻回な訪問看護が必要となった場合に交付され、書式や指示期間等は基本的に特別訪問看護指示書と同様になります。

在宅患者訪問点滴注射指示書

基本的に週3日以上の点滴注射が必要と認められる場合に交付される指示書です。交付は週1回に限り、月に何度でも交付することが可能です。有効期間は指示日から最長7日以内です。医療保険・介護保険共通で使用可能です。

依頼方法

訪問看護指示書は、基本的に本人もしくはその家族が主治医に依頼します。

ただ、訪問看護ステーションなどサービス事業者が代わりに依頼するケースも多くなっており、その対応でも問題ないことが多いです。

おわりに

今回は訪問看護指示書についてお話ししました。この訪問看護指示書が交付されないとサービス提供が出来ないのでとても重要なものになりますね。この機会に訪問看護指示書について再確認・再学習していただき、これからの仕事などに活かしていただければ嬉しいです。

ここでは出来るだけ簡潔に、大切な部分を抜粋して書いています。この記事に書いてあることが全てではないので、別の記事も合わせて読んでいただけるとより理解が深まると思います。

それでは今回はここまでです!!これからも皆さんの力になれる情報を発信していきますので引き続きよろしくお願いいたします。