訪問看護ステーションとは ~その役割を詳しく解説!!~

在宅医療の普及に伴い、自宅療養を選択される方が増え、近年「訪問看護ステーション」は増加しています。

今回は、その「訪問看護ステーション」がどのような仕組みで成り立ち、どのような役割を担っているかなどについてお話ししていきます。

訪問看護ステーションとは

訪問看護ステーションとは、訪問看護を行う看護師や理学療法士等が勤務している事業所を指します。

訪問看護ステーションに所属する看護師や理学療法士等が利用者の自宅等に訪問し、住み慣れた自宅や地域で安心して療養生活を行えるように看護およびリハビリテーションを行います。

近年、在宅医療の普及に伴い訪問看護ステーションは増加しており、全国で約1万2000(全国の中学校は約1万校)もの事業所がサービス提供を行っています(2020年時点)。

訪問看護ステーションの役割

訪問看護ステーションでは病気や障がいのある方に対して看護やリハビリテーションの提供を行います。

看護やリハビリテーションの提供だけではなく、様々な関係事業者との情報共有などで密に連携を図っています。

地域医療では医療機関、介護、福祉事業所などが密に連携を図り、それぞれの役割を全うすることで、より質の高いサービスを提供することが出来るようになります。

訪問看護ステーションは、病院(医療)と自宅(介護)を繋ぐ役割が求められます。

訪問看護ステーションの人員基準

  • 看護職員(看護師、准看護師等)を常勤換算2.5人以上配置し、そのうち一人は常勤職員でなければいけない。
  • 管理者(看護師、保健師で看護職員との兼務可)を一人配置。0.8人として考える。
  • 常勤換算=「常勤職員の人数」+「非常勤職員の勤務時間÷常勤職員が勤務すべき時間」
  • 理学療法士等を配置することは可能だが常勤換算には含めない。

訪問看護ステーションで働く職種

訪問看護ステーションでは主に以下のスタッフが働いています。

看護職員:看護師、准看護師、保健師、助産師

リハビリ職員:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士

訪問看護ステーションは訪問リハビリと異なり、看護職員とリハビリ職員が同じ事業所で働いているため、すぐに連携が取りやすいというメリットがあります。看護・リハビリそれぞれの視点を活かした提案やケアを実施出来ることが強みです!!

訪問看護ステーションで働くリハビリ職

訪問看護ステーションという名前から、看護師の割合が多いと考える方もいらっしゃると思います。

ただ最近は理学療法士等のリハビリ職の割合が増えており、相対的に看護職員の割合が減少しているのです。

ちなみに、理学療法士等による訪問看護は「看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に、看護職員の代わりに訪問する」という位置付けになっています。

リハビリテーション中心にサービス提供することで、利用者の身体・生活機能の維持・向上をより効率的に行うことが期待されています。

移動手段

訪問看護の移動手段は、基本的に自転車、バイク、自動車となっています。

訪問看護ステーションの今後

地域・在宅医療の発展・普及に伴い、訪問看護ステーションは急増し、競争激化している状況です。

超高齢化社会の現在、需要は高まっていますが、今後課題となることはいくつか考えられます。

①看護師不足

基本的に平日日中の訪問が中心で夜勤(オンコール対応者は除く)がなく、病院等と比較しても給料は高めでインセンティブ制度のある事業所がほとんどです。

ただ、勤務条件が良くても中々訪問看護に踏み出せないのには理由があるのです。

それは「一人でケアを行うことの不安」「すぐに頼れる人がいない」「緊急時の責任が重い」という技術的な不安や「利用者家族、主治医、ケアマネジャーなど、関係者とのやり取りが多く、コミュニケーション力が求められる」というコミュニケーション面での不安などです。

私も色々な看護師さんと仕事をしてきましたが、話を聞く限り訪問看護(在宅医療)が合う、合わないはあるようです。ただ、実際に働いてみなければ分からないことですので、興味のある看護職員の方は挑戦してみてはいかがでしょうか!!

②リハビリ職の割合増加

看護職員が不足しリハビリ職員が増加していることで、リハビリ職員のみによる訪問が増加しています。

本来、看護を目的として運営されている訪問看護ステーションですが、事実上、訪問看護ステーションの「訪問リハビリテーション化」が進行してしまっているのです。

訪問看護ステーションの本来あるべき姿なのか疑問視する声があり、新たな論点となっています。

③連携

地域医療を発展させていくために必要なことは多職種連携です。

多職種が効果的に連携できるよう、利用者の状況やサービス提供内容を適宜確認していくことが必要となります。各職員の専門性を尊重し、適切で質の高いサービス提供を可能にするためにも、積極的な情報共有や意見交換が重要となります。

④競争激化

近年の訪問看護業界は、乱立傾向にあり、全国に約1万2000もの事業所が存在しています。

利用者が訪問看護ステーションを選ぶ時代となる為、事業所の強みをアピールしたり、サービス提供以外の部分にも目を向ける必要が出てきています。

おわりに

今回は訪問看護ステーションとはどのようなものかについてお話ししました。訪問看護ステーションで何が出来るのか、どのようなスタッフが居て、今後どのような課題があるのかなどなど、何となくでも理解することが出来ましたでしょうか。

訪問看護ステーションでは、訪問看護の仕組みがよく分からなくても安心して利用できるようサポート体制をしっかり整えています。訪問看護の利用を考えている方や訪問看護に興味のある医療従事者の方が安心して訪問看護に関われるようになれれば嬉しいです。

ここでは出来るだけ簡潔に、大切な部分を抜粋して書いています。この記事に書いてあることが全てではないので、別の記事も合わせて読んでいただけるとより理解が深まると思います。

それでは今回はここまでです!!これからも皆さんの力になれる情報を発信していきますので引き続きよろしくお願いいたします。